2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

しもばしら

ほほえみの影おくりゆくしもばしら ☆ 霜月十二日は七十二候、地始凍の頃。その早朝、叔父の訃報を受ける。いつも静かに微笑みをたたえていた佇まいが目に浮かぶ。霜が立つと大地が水で潤されていたことに気づかされる。知らず支えてくれていた人は旅立った。…

私の民語「手」

色とりどりの貝殻を一杯にのせた少女の両手。ていねいにお金を戴く掌。思いがけぬ指先のつめたさ。色あせた手書きの文字。肩におかれた静かな手。小指を強くにぎりしめてきた手。最期の握手。 書き記してきたものには「手」や「掌」にふれたものが数多ある。…

ときのしずく

てのひらにときのしずくをうけとめてにぎりしめればふゆのぬくもり

太古のかがやき

花の潮みちてひかりあふれ 声つつむ翼は風に舞い 太古の海原かがやき響き 青ふかき夜空にうたを待つ