2014-10-30から1日間の記事一覧

不可視なことばに託されたもの

母が遺した手記を自費出版するため原稿をパソコンで書き起こし、「・・・昭和23年結婚。二男をもうける。平成26年他界」と略歴をまとめているとき、この66年間、特に二人きりだった晩年は、どういう氣持ちでいたのだろうか幸せだったのだろうかという思いが…

光の経験

5月に母が急死。 悲しみの底の時、赤い和紙の表紙、茶色くなった紙に綴られた、子ども時代の台湾を偲ぶ手記を発見した。呼応するように、その頃の写真を初めて見る機会も得た。知らなかった、真っ黒に日焼けし満面に笑みを湛えた元氣溢れる母がいた。そして…