2017-10-27から1日間の記事一覧

五行歌

静かに坐る見ることを歩くことを奪われても * 床を叩き泣きじゃくるそう立つときはひとり

名もなき花

夜空焦がす鐡花火 生命の水も枯れはてて 息をふさぐ熱気流 母を呼ぶ声子を求む声

うつむく人

降り射す太陽は光やわらげ背をあたため 吹きつける風は冷たさを秘め頬をなで 突き刺さす眼差しは深く息をはき遠くいたわり 静かに照らす月は顔をあげて歩くその日をまもる